T | SH型比重差選別機の特徴 |
| 1 | 驚くべき精度と耐久性能 |
| | 現在、私たちが食する食物等の中に異物の混入は殆ど見出せません、限りなく皆無であると申し上げる事ができます。
当社は穀物の異物選別に約半世紀の歳月を費やしました、その過程で選別の中心的な選別設備が原田式比重差選別機(エアーテーブル式比重差選別機)であった訳です。
極めて厳格な選別を強いられた設備であり、選別精度はもとよりその耐久性能は年中無休の稼動条件で、また長期間の使用に耐えられる事が実証されています、この様な基本的な性能を基礎として、更に概ね4年間余りを費やしあらゆる廃棄物の選別を可能ならしめ、現在のSH型比重差選別機の完成をみたわけです。 |
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| 2 | 極めて自由な選別条件設定 |
| | 選別デッキの角度、振動数及び送風量、また選別用網の形状等、選別対象物により最適な設定が可能です、設置後必ず微調整が必要になりますが、極めて容易に調整が可能です。 |
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詳細は別途御相談ください。 |
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高精度比重差選別機SH-25社内検査風景 |
選別用デッキ【サンプル】 |
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| 3 | 選別精度を高めるための繊細な風の制御 |
| | 従来のエアーテーブル式の比重差選別機の決定的な弱点は、選別対象物個々の、風を受ける面積と重量が等しい場合は全く選別が不可能でした、例えば1cm角、厚み1mmのアルミニュームと1cm角、厚み3mmのプラスチックでは、風及び振動によるベクトルに差異がなく、選別デッキ上で同じ動きをする事になります、つまり選別機は同じ比重であると判断してしまいます。
SH型比重差選別機ではこの様な欠点を整流板(バッフルプレート)で解決し、更に風の導入から排出までをストレスなく均一で安定した流れを確保する機構(各部位整流版)を開発しています、特に繊細な選別を必要とされる場合は、送風機構を外置きとし最善の選別環境を構築する事も可能です。 |
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| 4 | 著しい選別デッキ用網の進歩 |
| | 産業廃棄物の破砕された選別対象物は、大きさや形状が千差万別でありまた転がり抵抗値等も大きく異なります、場合によっては水分、油分、永久磁石紛又は対象物が高温である等々、一元的に思考する事はできません。
SH型比重差選別機では穀物用特殊網から大きく一歩踏み出しました、どのような場合も、選別対象物の特性に最も望ましい形状の網を使用するとの思いから、多種多様な網が開発され続けています、その大半は大きく2種類に大別されます。
一つは、特に繊細な選別や、細く長いもの、粉状のもの等を選別する場合に使用される、ステンレス製の二重折り網であり、もう一方はパンチメタルを波型に成形した特殊網です、この網の開発が従来不可能とされた廃棄物の選別に大きく寄与してくれる事になりました。 |
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| 5 | 今後の課題 |
| | 現在手にする事が可能な産業廃棄物用選別機では、その選別精度及び稼動条件の自由度などからSH型比重差選別機が突出している事に疑う余地はありません、さりとて十分満足している訳ではなく、未来に向けていくつかの研究を課しています。
その一つは諸条件と振幅及び回転数の関連を数値化又は数式化を計ること、更に選別対象物の投入スポットと単位処理能力及び選別精度の関連、過供給の場合、非定量供給の場合の選別精度に与える影響などです。 |